三重県津市に位置する結城神社は、鎌倉時代から南北朝時代に活躍した武将、結城宗広公を祭祀する神社として知られています。
結城宗広公は、後醍醐天皇が推進した「建武の中興」という運動に大きく貢献し、一時は奥州地方を統治し名を馳せました。
しかし、足利尊氏の率いる軍によって追われ、敗れた後醍醐天皇と共に吉野へ逃れた経緯があります。
さらに、南朝の勢力を再興させようと奥州に向かう途中で海上の事故に遭遇し、不幸にもその地で病に倒れました。
結城宗広公の最期については、『太平記』では彼の生来の性格が原因で不幸な最期を遂げたと記述されています。しかしながら、地元では「結城の森」として昔から語り継がれ、結城塚や結城明神として尊敬されている場所でもあります。
結城神社は、その境内に400本もの梅の木が植えられており、その中でも特に300本のしだれ梅が有名で、全国的に見ても際立ったしだれ梅の名所として知られています。
今回は、この結城神社で行われる梅まつりや梅の見ごろについて詳しく調査してみました。
結城神社の梅まつりとしだれ梅
結城神社は、その境内に400本もの梅の木が植えられており、中でも300本のしだれ梅は、全国的にも有名な名所です。ここでは毎年、梅まつりが開催され、2月中旬から3月中旬にかけてが梅の見頃とされています。
しだれ梅は2月中旬に三、四分咲き、3月上旬に満開となり、3月下旬に閉苑します。
2024年の梅まつりは2月中旬から3月下旬まで開催され、梅園は9:00から17:00まで開園(最終入園16:30)しています。
住所は三重県津市藤方2341、電話番号は059-228-4806です。
梅まつりの見所と楽しみ方
梅まつりでは、広がるしだれ梅の圧倒的な景観を楽しむことができます。
その香りを間近で感じることができるのは、通常上に向かって伸びる枝が下に垂れ下がる特性によるものです。また、梅まつり期間中は茶屋が開店し、梅茶やコーヒーで一息つくことができます。
さらに、梅にちなんだお菓子やお酒の販売も行われています。
イベント詳細 2024年2月初旬から3月末(予定)
しだれ梅祭り
●梅花祭:この期間中の毎週末、眺める人々の家族の繁栄と健康を祈るお祭りが行われます。
入園料:高校生以上は800円、小中学生は400円、幼児は無料です。
結城神社の梅祭りへのアクセスと駐車場情報は以下の通りです。
電車
JRと近鉄のどちらの路線からもアクセス可能な『津駅』で降り、『米津』行き、または『天白(三雲町役場)』、『サンバレー』行きのバスに乗ります。『結城神社前』でバスを降りた後、徒歩で約3分の距離です。
車
アクセス :伊勢自動車道を利用し、「津IC」で降りてから東へ約20分です。
駐車場
駐車場は約200台の車を収容可能で、利用は無料です。
結城神社近辺の有料駐車場
結城神社への行き方
結城神社へのアクセスは上記地図の「拡大地図を表示をクリックしてください!
結城神社の歴史と結城宗広公
三重県津市にある歴史的な結城神社は、鎌倉時代から南北朝時代に活躍した武将、結城宗広公を祭っています。
彼は、後醍醐天皇の「建武の中興」という動きに貢献し、奥州の統治者として一時期その名を轟かせましたが、足利尊氏の軍に追われ、後醍醐天皇と共に吉野へと逃れました。
その後、奥州へ向かう途中で海難事故に遭遇し、その地で亡くなりました。
結城宗広公の伝説と評価
結城宗広公の死については、『太平記』において彼の性質に基づく悲劇として描かれています。
しかし地元では、彼の墓や神社が「結城の森」として尊重され、長年にわたり人々から崇められてきました。
まとめ
結城神社の梅まつりを訪れる際のおすすめは、平日の利用です。
週末や祝日は混雑が予想され、特に駐車場で待ち時間が生じる可能性が高いです。
そのため、混雑を避けたい方は、平日の訪問を検討することをお勧めします。
平日ならば、よりゆったりとした環境で梅の美しさを楽しむことができるでしょう。